なんで大学に通うのか?
オランダの大学に通って感じた、日本の大学の違和感
なんで大学に通っているんだろう。
むしろ、なんで大学に通わなければいけないのか?
ある人が、Facebookで投稿していた、大学不要論。僕は不要とは思わないが、日本の大学という存在意義が若干あいまい、というよりぐらついている気がする。
(専門家じゃないから、そこら辺はちょっとまたの今度ということで)
オランダに留学してからというものの、日本の大学システムの様々な問題点がますます目に見えるようになりました。
(くれぐれも、オランダの教育が素晴らしくて、日本がダメ!と言っているわけではないです。オランダの教育も問題あるなと思うところはあります。)
感じた違和感は、3つ。
まず、一つ目は、やはり入学が難しいわりに、卒業が容易。
しかも、私立の場合は、お金が異常にかかる。
しかも、奨学金という名の借金を背負わせられる人も多い。
じゃあ、一年間休学して、その間にまとまったお金を得よう!としても、休学が安く済む私立大学は案外少ない。
オランダと比較してみますが、僕の学部では、四年間で卒業できる人は1学年に2~3人くらいしかいないと聞きました。
僕のオランダの大学の知り合いにも、お金を貯めるために一年間休学していた人は結構います。
歳をあまり気にしないというのも、意外と関係あるのかもしれません。27歳の同学年もいます。
次に感じたこと。
一度入学した後に、想像していた授業システムや内容が違った場合、
大学を変えるのが難しいこと。
いくらその大学について調べたとしても、体験しないとわかんないと思う。
しかも、目指しているもの、もしくは目指すものが見つかったものの、大学で学んでいるものが違う場合、せっかくのモチベーションも活かせず、学外で自分自身の力で探さなければいけない。
オランダでは本当にびっくりするぐらい人がいなくなります。
合計で僕と同じ一年生は、初めのころ80人くらい居たのですが、
残り二カ月で一学年が終わる現在、全体で40人くらいしかいないです。
理由は、成績不振でやめる人よりも、求めているものが違ったり、
学校を変えたいと思う人がほとんどでした。
実際に容易に学校を入りなおすことができるために行える決断です。
最後に、
日本では学校で学んだことが、卒業後に直接的に関係がなくなる可能性が高いこと。
日本企業の風土として、社員を育成する会社が多いけど、
結局大学で学んだことを全く活かさないで仕事につく人も多いのでは(わからないけど)
なんか、今は50%以上の子供が大学に行くらしいけど、
大学が多すぎて、質が果たして本当に保たれているのか疑問です。
オランダで働いている日本人、8名程度に聞いたところ、
どの人も口をそろえて、日本の企業は大学で学んだことを生かさないところが多いと言っていました(そのために無駄が多いとも)
オランダ人の学生は、学んだことがきちんと活かしながら、企業に入っていくそうです。即実践!も珍しくはないそう。
何のために大学に行くのかをあまり考えずに、大学へ進学する学生は多い気もするのに、
入った後は大学を変えることは難しいってなんか、詐欺みたい。
実際、18年間生きてきたとはいえ、狭い世界の中で生きてきた学生がほとんどのなか、将来選べっていうこと自体が鬼畜な考え方。(高校二年生で、進路選択を迫られたし)
そんな短い人生で、将来はそんな簡単に決まらないと思う。
実際、僕的には大学入学後に物事をしっかり考えられる知識や癖がついたと思うし、
大学入ってから(正確には大学受験時も)様々な尊敬する先生や人に会って、やりたいこともできた。
大学は専門を自主的に学ぶはずの場所なのに、授業風景をみると、
多くの人がただ試験を合格するために、受けているように感じる。ということです。
大学に入れれば、良い企業に就職できるから、とりあえず大学行かなきゃではなく、
なにかをしたい、やりたいから大学に行かなければならない。
となりたいところですね。
今一度、何のために大学に行っているのかということを考えて、
授業に臨んでみたらいかがでしょうか。