小説家って。
見えぬ世界を
ゆったりと歩き回る。
(メキシコシティにある本屋さん、なんか世界で綺麗な図書館に選ばれてる本屋さんと同じ名前の本屋さんらしく、すごく綺麗だった。素敵な空間)
本を書く人の中でも小説家の人に憧れる。
みんな夢想家なのかもだけど、でもやっぱその本の世界の現実を見ている気がする。
絶対ありえない世界を、細部に至るところまで表現する。
街の静けさ、森の喧騒、人の足音、虫の声、視線が重なり、想いがぶつかる。息が止まる。鼓動が聞こえる。
パッと思いだした本の描写だけを簡単に出すだけでも難しいのになー。
自分は本から世界を想像するしかできないけど、
小説家の人は世界から本を作り出しているのかな。
どうやって作り出してるんだろ。
本を読んでると
ありえねーて思うことや、この前それあったんだけど!と思うこともある。
自分は実は、その本の主人公?て思うぐらい同じ考え方をした主人公はほぼいない。
なのに、共感するんだよなー。
あとは、純粋に感心することもある。
原田マハさんの『本日はお日柄もよく』では、言葉の綺麗さ、鋭さを、スピーチでなくて、文章しか読んでないのに思い知らされたし。
城山三郎さんの『そうか、もう君はいないのか』では、城山さんの奥さんとのお話を書き記していて、人が持つ愛情とはどういうものなのかを感じたし。
ハリーポッターとか図書館戦争とか、ファンタジーな世界には没入して、会ってみたいわ〜て思う。
人を想像だけで、世界を旅させて、夢中にさせる。
本って、すごい。
読めば読むほどそう思う。
それを作っている小説家の人は、さらにすごい。
小説家の人は、
見えない世界を渡り歩く、通訳者。
そう、思います。